大きな白い靴下
小さな頃から絵を描くのが好きだった私。
紙とえんぴつ渡されればどこでもおとなしく絵を描いてるような子どもだったらしい。
そんな私だけど、絵描くのが好きになったのには理由がある。
それは3歳上の兄の真似して絵を描いてたのだった。
兄は私よりもっと絵が上手で、いつもそれを真似してたら、
いつしか絵を描くのが好きになり、趣味になり、とうとう職業にまでなってたっていう。
小さい頃描いてた絵って、紙とかで残ってたりするけど、
なかなかたくさんの絵の1度に見られることってないと思うんです。
ところが!うち(実家)にはその画期的なものがあったんです…!
それがタイトルの「大きな白い靴下」。
これ何かというと、母親が考案し自ら作った白い布でできた大きな靴下。
そこにクリスマスの朝、サンタさんからのプレゼントが入ってるというシステムで
わたしたち兄妹はクリスマス近くなると
それぞれの靴下に絵を描かくのが毎年の恒例行事でした。
いまその靴下を振り返ると、
歳ごとに自分の中の絵の流行の変遷が見られて、これが結構興味深い。
まずは1980年。わたしが1歳の年からスタートしている。
先々のことも考えず大胆なスペースどり。さすが1歳児。
1981年(2歳)
この年はE.T.が自分の中で流行っていたらしい。
1982(3歳)
男女のかき分けができるようになった模様。女の子にはしっかりマツゲも。
1983年(4歳)
おそらくミッキーとミニーを描いたと思われる。
文字がちょっと描けるようになって得意気に「ともこ」と書いてるけど、
見事なまでに鏡文字。
一番右が1984年5歳。左が85年6歳。真ん中が86年7歳。
顔がどんどん横長に変貌していく。一番右が好みだな♪
《靴下の両面が絵で埋まってしまい母、2足目の靴下を制作》
1987年(8歳)
オリジナルキャラクター、左が「とんちゃん」右が「とこちゃん」。
ギャグ漫画もめちゃめちゃ描いてたよ。
1988年(9歳)
まだ「とんちゃん」がマイブームの様子。左にいるのは授業でやったゴンギツネ。
1989年(10歳)
動物キャラを描くのにはまっていた時期。すごい長編の絵本を描いていて、
それを入れたナップザックをデパートのトイレに置き忘れてきてしまい、
数時間後に思い出して取りに行ったらもうなかったという思い出が。
あれは一体どんなストーリーだったのか。いま読み返したいのに、無念。
1990年(11歳)
動物から女の子を描くのが楽しくなりはじめたころ。
年号かき間違えちゃってるのは、きっとこれの前に年賀状書いてたせい。
1991年(12歳)
少女漫画な感じな絵に目覚めた様子。ちなみに雑誌は「りぼん」派でした。
1992は描き忘れたようで無し。
1993年(14歳)
当時憧れてたクラスメイトの山口さんが描くイラストに影響されて
目が点になっている。
1994年(15歳)
『可愛くない感じを可愛いというのがイケてる』と思っちゃってた年頃。
白目なのが最強に可愛いと思っていた。
でも1人目が黒く塗りつぶしてるところにブレを感じる。
1995年(16歳)
高校生になったがまだ白目ブーム続いている。結構長い。
授業のノートはこの絵で溢れかえっていた。
1996年(17歳)
『英語書いちゃう感じがおしゃれ』だと思っていたSEVENTEEN。
日記とかも無駄にローマ字表記しちゃってた恥ずかしい時期。
1997年(18歳)
サンタさんが何かものすごく気持ち悪いのは敢えてなのか失敗なのか…
1999年(19歳)
高校3年生。美大予備校のアトリエにも通い出したからか
色味をしぼるというテクに走っておりますな。
ということで19歳で靴下イラストは終わってます。
(ちなみにサンタさんからのプレゼントは小6の12歳で終わっておりました)
さて、このクリスマス靴下イラスト。
いつか子どもができたらやろう!と、心に決めておりました。
でもわたしは絵は描けるけど裁縫と料理が苦手な不器用な母さん。。。
2年前、本気で夜なべして何とか靴下作りました。
1歳、2歳と順調に描かせており、今年ももうすぐ描かせる予定ですが…
ん…?ちょと待てよ。
こちらが昨年、息子2歳の時の絵↓
そしてこちらが私が2歳だった時に描いた絵↓
…えええーーー!!!
レベルが全然違うーーーー!!!
ていうか私、天才過ぎないかッ(爆)!?
息子はいま3歳だけどまだ丸を描くのすらままならないというのにッ!
…ああそうか。これが上を見てちゃっかり育つ『下の子の特権』ってやつなのか…
兄ちゃん、ほんとありがとう。
(どんな締めくくりだ)