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湿板写真

つるです。

今日は写真家の本間日呂志さんに湿版写真(しっぱんしゃしん)で撮影していただいた。

湿版写真ってのは100年以上前に主流だった撮影方法で、

かの有名な坂本龍馬のポートレイトと同じ撮影技術らしい。。

100年前。。!古いですね〜

そりゃブログ書いてたってちゃんと文字変換してくれないですよ。

「しっパン写真」ってなりますよ。

詳しくはWikipediaで。

kamera

 

さて、、この技法で撮影してわかったことは、

撮る方も撮られる方も写真一枚の重みがすごいということ。

デジタルカメラだったら何百枚だって撮れる。

失敗すれば消去して、あとで良いもの悪いものを取捨選択できる。

それは確かに便利だし、だからこそ撮れる写真もあると思う。

湿版写真はその感覚とは全く違った特別な作業だと思う。

本間さんに撮影前に言われたことは

「後世に一枚残すとしたら、どういう自分を残したいか」

「自分は何者か」

を意識してということだ。

きっと100年前の人たちも同じような心持ちで臨んでいたんだろうな。

それほどの思いで臨むことだから、それほどの思いが詰まった一枚に

なるのだろう。

そういう気持ちをお互いが共有できているって素敵なことだ。

あとね、昔の人は写真を撮ると「魂抜かれる」と考えてたとかよく言うじゃない?

あの感覚がすごいわかった。解明した。

湿版写真のカメラは感度が低いから、シャッターを開きっぱなしにしてなきゃならない。

つまり、被写体はその間動いちゃだめということ。

「この一枚に懸ける!!」って集中力と、「動いたらだめ!」って緊張で

レンズの一点を睨んでごらんなさい。

その疲労ったらないですよ。

3回撮って僕はクタクタになりました。

そう、あれは「魂が抜かれた」と思っても仕方ありません。

でもその感覚と「命削ってやる」って感覚は似ていることだと思います。

そしてその感覚はとても大事なものだなと思いました。

おわり。

turu